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刻々と変化する嗜好、流通構造の変革
取締役 経営企画室室長 草場鉄郎 草場 鉄郎
専務取締役 コーヒー・飲料部門長
神戸大学経済学部卒業、1974年入社。1990年、取締役に就任。
東京営業部長、東京支店長、総務部長、経営企画室室長を歴任し、
2005年、コーヒー・飲料部門長に就任。

刻々と変化する食の嗜好 食品業界に安定という言葉はない

 日本の食文化は他に例を見ないほどバラエティ豊かです。世界中からさまざまな食品が集まり、日本人はさまざまな味を知っているといえるでしょう。とくに近年は、日本風にアレンジしたものよりも本場の味が求められるようになり、輸入食品を取り扱う当社にとっては、まさに追い風となっています。だからといって安心はできません。食の可能性は無限大ですが、食の嗜好は刻々と変化しています。しかも変化のスピードが加速し、食に対する要求がますます厳しくなっている今、食に携わる者は油断できない状況に置かれていることを肝に銘じなければなりません。食は人々の生活に不可欠です。しかし、食品業界は安定しているという考え方はもはや通用しないのです。

外資系チェーン店の進出でコーヒー戦線は新たなステージへ

 当社はコーヒー生豆の取り扱いでトップを誇り、業界では「コーヒーの石光」として名が通った老舗です。なかでも喫茶店やレストランなどの業務用は当社が得意とする分野で、輸入食品に事業を展開して成功を収めているのも、コーヒーで培った信頼とノウハウの賜物です。

 そして今、コーヒーのマーケットで目が離せない動きが起こっています。新たに参入した外資系チェーンが急ピッチで出店し、その勢いに当社も少なからず影響を受けています。しかし、その外資系チェーンが店の雰囲気づくりやエスプレッソ主体のテクニカルなメニュー展開で、若い女性を集客し、コーヒーを今まであまり飲まなかった層に広げ、業界に風穴をあけてくれたことには違いありません。層が拡大されたことで、今後コーヒーの消費量はますます伸びると予想されます。次の段階では、家庭でも本格的な味が求められるようになるでしょう。こだわりをもつ人が増えることは、コーヒーのプロフェッショナルである当社にとって、大きなチャンスになると確信しています。

マーケットに密着した存在感ある専門商社

 Eコマースや外資系スーパーセンターの進出など、流通 構造の大規模な変革期にある現在、一部では「中抜き」といわれるような中間業者排除の動きもあり、商社という存在は厳しい状況に置かれています。しかし、当社は初めから商品を右から左に流すようなビジネスはしていませんから、それに対する懸念はまったくありません。当社は商品を斡旋するのではなく、コーヒーであっても、食品であっても、お客さまのニーズに応えられるものをプロの目で厳選しています。実際に産地に足を運んで、自分の目と舌で確かめ、自信を持っておすすめできるものしか輸入していません。

 また、海外の取引先と長い付き合いで築かれた信頼関係にあることも当社の強みです。流通加工でも日本のマーケットに受け入れられる品質をすでに十分理解してもらっています。お客さまとも、海外の産地とも、深く関わり、プロの実力を発揮しているのが石光商事なのです。

 企業としての歴史は古いですが、時代の流れをとらえて商品を開発することに関しては、他の企業の1歩先を行っていたと自負していますし、これからもそうありたいと願っています。

不確実性に挑み続ける石光商事

 当社は専門性を発揮することで発展してきました。各々の部署を担当する社員はその道のエキスパートとなり、それを統合するとどこにも負けない組織になるというのが理想の姿です。そのためには、各々がバイタリティに溢れ、デスクの上だけでなく行動によって知識を得ることが必要です。これからの石光商事を考える上でそのような人材が集まることを期待しています。

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